VINTAGE ALOHA SHIRT BRANDS – “ROYAL HAWAIIAN”

TEXT: サンサーフ企画総括・アロハシャツ研究家 中野喜啓 (YOSHIHIRO NAKANO)

ヴィンテージアロハシャツのブランド紹介 – 「ロイヤル・ハワイアン」

 

1937年にマックス・ルイスが創業したロイヤル・ハワイアン・マニュファクチャリング社のブランド。同社はサウス・ベレタニア通り125番地でスタートする。当初はミシン8台、従業員12人という小規模の会社であったが、1939年にはミシン60台、従業員80~85人の規模まで成長した。熱帯魚、ヤシの木、ダイヤモンドヘッド、アロハタワー、サーフボード、レイ、ウクレレ、ワイキキビーチの景色といったハワイ柄の服をウォッシャブル・クレープ(壁縮緬)で製造していた。また、イースト・インディア・ストア社(後のワットムルス)は同店から生地を仕入れており、この頃から深い関係を築いていたようである。戦後に入るとパンナムやマトソンラインなどとタイアップしたと思われる企業広告的な柄をいくつか発表しており、これは他社にない〈ロイヤル・ハワイアン〉ブランドの特徴と言えるだろう。1955年、経営不振からワットムルスに買収されると、会社はフォート通り1166番地のワットムル・ビルディングへ移転し、マックスと息子アルバートはサンフランシスコへ移住した。このブランドのラベルには大きく分けると2種類のデザインがあるが、おそらくこの買収を機に変更されたものと考えられる。

 

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